山口県立萩美術館・浦上記念館

山口県立萩美術館・浦上記念館 本館特別展示室(和風展示室) 茶室のしつらえ

「人間というものー禹寛壕の茶室WOO KWANHO 平成22年4月3日(土)~平成23年3月21日(月)

  山口県立萩美術館・浦上記念館の和風展示室(茶室)は、
 アーティストによる茶室の空間表現の場として公開されて
 います。

  2010年4月からは、第14回目として韓国の陶芸家、
 禹寛壕(う がんほ)さんによる茶室のしつらえが
 展示されます。

WOO KWANHOさん(左)と奥様(右)

これまでの茶室・展示作家
2010 第14回目 WOO KWANHO(禹寛壕) 「人間というものー禹寛壕」 陶芸(磁器)
2009 第13回目 吉村芳生  「煉獄の茶室」 絵画
2008 第12回目 金子 司  「種々(くさぐさ)」 陶芸
2007 第11回目 古伏脇 司 「風、水、根を張るべき場所」 漆芸
2006 第10回目 兼田昌尚  「且坐(さざ)ー稜線のムコウヘー」 陶芸
2005 第 9回目 橋本真之  「揺らぐ日々の中に」 鍛金
2004 第 8回目 福本潮子  「乗空の茶室一立礼の席一」 藍染
2003 第 7回目 中井川由季 「真夏の月」 陶芸
2002 第 6回目 柳井嗣雄  「境界-関係の通路として」 ファイバー
2001 第 5回目 椿 昇   「緑色的平凡」 現代美術
2000 第 4回目 三輪和彦  「黎‐REI‐」 陶芸
1999 第 3回目 内藤 廣  「Gaudiの透ける眼差し」 建築
1998 第 2回目 中川幸夫  「鏡の中の鏡の鏡」 生け花
1997 第 1回目 三輪龍作  「三輪龍作の美学 茶室のエロティシズム」 陶芸

「人間というものー禹寛壕の茶室

人間というもの 禹寛壕 

 世の中には多くの人間がいます。偉い人間もいれば愚かな人間もいます。善良な人間もいれば悪い人間もいます。

これまで私の作品は人間の「生」に集中してきました。1980年代の作品は我が国の政治状況に対する個人的な抵抗であり、1990年代初期までは戦争を起こして殺戮する身勝手な人間たちの歴史について描きました。

 以後、私の作品は宗教と堕胎、贅沢と驕慢、権力と愛憎、食欲と性欲など多様な社会現象と人間心理を主題に展開しました。

 今回の作品も同様です。ただ作品が設置される所が違うだけです。一般的なギャラリーではなく教会やお寺のような特殊な目的を持っている空間です。そこはお茶を飲んで茶道を楽しむ典型的な空間です。思弁的で歴史ある日本茶道の風格をそなえている事実に興味をもち、その雰囲気にあう作品にするつもりでした。しかし考えはすぐ変わりました。静寂な空間で成り立つ茶会は多くのことをするものという考えにおよんだからです。

 お茶をともにしながらどのような対話をしただろうか?茶碗を取り交わすなかでどのようなことが成り立ちどのような考えが行き来しただろうか?

 多くの想像をしてみました。政治的交渉、ビジネス、愛、暴力、セックス、はなはだしいが殺人も起こっただろうという不敬な推測もしてみました。

 その後、茶室はもう不馴れな空間ではありませんでした。床の間にも畳にも特別な意味を付与しないことにしました。

茶室が持っている表面的先入観を消して、そこに立ち寄った多くの人間と人間の行為そして考えを表現することがむしろ私のスタイルにあうと結論を出しました。

 5,000個余りの色とりどりの顔は石膏型で作られていますが、それぞれ異なった表情をもつようにしたいと考えました。偉い人間、愚かな人間、善良な人間、悪い人間、豊かな人間、豊かでない人間、何もしようとしない人間が集まって住む世の中を表現してみたいと考えたからです。

(WOO KWANHO / う がんほ)

    

WOO KWANHO  禹 寛壕 

略歴◆

1960
韓国・釜山に生まれる
1983
弘益大学校美術大学工芸科卒業
1986
弘益大学校大学院工芸デザイン科卒業
1994
九州産業大学研究課程修了
2005-06
清華大学訪問学者
      現在, 弘益大学校美術大学陶芸ガラス科教授

◆個展

1991
個展 - 錦湖美術館(ソウル)
1993
個展 - マニュパクトリ ギャラリー(福岡)
1994
個展 - ソワカ ギャラリー(京都)
1995
個展 - とわる ギャラリー(福岡)
1997
個展 - 土 アート スペース(ソウル)
2008
個展 - 徳園ギャラリー(ソウル)

◆グループ展(2000ー2009)

2000

ソウル現代陶芸公募展歴代大賞作家招待展-大韓毎日新報社(韓国)
同床異夢-砂間ギャラリー(韓国)
韓米日現代陶芸交流展-東京 アートミュージアム銀座(日本)
韓国現代陶彫展-ギャラリーウドック(韓国)
共存の力-ソウル市立美術館(韓国)

2001

世界陶磁器エキスポ2001 韓国現代陶磁展-朝鮮官窯博物館(韓国)
現代陶芸の断面前-永殷美術館(韓国)
韓日現代陶芸交流展-木金土ギャラリー(韓国)

2002

サイコードラマ-省谷美術館(韓国)
ソウル現代陶芸公募展-大韓毎日新聞社(韓国)
Boiling Point-同徳女子大学(韓国)
国際陶芸展-中国佛山陶瓷博覧会(中国)
左折右折- 永殷美術館(韓国)
EX : CHANGE-Miami Dade Community College Gallery(米国)

2003

中日韓陶瓷精品展-中国陶磁工業協会(中国)
第14回韓国現代陶芸家会展-韓国現代陶芸家会(韓国)

2004

Missing link 展-ギャラリーストジオ(韓国)
日韓現代陶芸 4 人展 -伊丹市立工芸センター(日本)
光州ビエンナーレ記念展: 南道文化, 食べ物紀行展 -ソウル, 光州, 順天,大邱(韓国)
日韓現代陶芸-新世代の交感展- 愛知県陶磁資料館(日本)

2005

ソウル現代陶芸公募展歴代大賞受賞作家招待展-ソウル新聞社(韓国)
疎通と拡散, 韓中日現代陶芸交流展-ミルアル美術館(韓国)

2007

2007国際工芸トレンドペア-韓国工芸文化振興院(韓国)
清州国際工芸ビエンナーレ-清州市(韓国)
韓国工芸100人招待展-韓国工芸文化協会(韓国)

2008

韓日現代陶芸交流展 -萩(日本)
韓中日現代陶芸展 -東京芸大(日本)
三国演義-佛山(中国)
アジアアートネットワーク-韓電プラザギャラリー(韓国)
北京オリンピック記念韓中陶芸展-北京(中国)
中国景徳鎭現代国際陶芸展-景徳鎭(中国)

2009

セラミックス-クライマックス-京畿道美術館(韓国)
宏圭: 富貴画廊(台湾)
アジア現代陶芸-新世代の交感展- 愛知県陶磁資料館(日本)

◆パブリックコレクション

  ソウル新聞社 ソウル市立美術館, 錦湖美術館, 愛知県陶磁資料館, 徳園ギャラリー


◆詳しいお問い合わせ先◆ 山口県立萩美術館・浦上記念館
〒758-0074 山口県萩市平安古586-1 TEL:0838-24-2400 FAX:0838-24-2401